夏の汗と頭皮の臭い、ケア、シャンプー方法、元美容師さんからの詳しいアドバイス

頭皮トラブル
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みお
みお

暑いあつい!なんか頭皮の臭いって気にならない?近くに誰かいると臭ってないか心配になっちゃうんだけど。

りこ
りこ

夏は汗や皮脂の分泌も多くなって臭いの原因になる要素がたっぷりだもんね~。対策しておかないと、私達の年齢は特にやばいよね。

夏の頭皮って、汗をかくし、臭いも気になるし、髪はうねるし、ほんと困っちゃう!なんてお悩みを抱える女性も多いですよね。
夏の頭皮は調子を崩しがち。それを放置していると、夏の終わりや秋には頭皮や髪の大きなトラブルに繋がることもあります。

そんな悩ましい夏の頭皮トラブル、その予防、ケア、スタイルなどについて、元美容師のアミさんに詳しく教えてもらいましょう。

夏の頭皮にありがちなトラブル

夏の頭皮の臭い

頭皮の臭いや汗が特に気になる夏の時期。
女性にとって頭皮の臭いがあるってとても気になるものですよね。
特に女性の場合、男性と比較しても髪が長く、自分から出る汗が蒸れて、こもりやすく、臭いを発生しやすくなります。
使用している整髪剤と汗がまざって不快な臭いを発することもあります。
また、ドライヤーで乾かすときも、暑さで乾かし不足になり、それが原因で臭いのもとになってしまうこともあるのです。

夏の頭皮とかゆみ

夏場の頭皮は、たくさん汗をかくこともあり、かゆみが出やすくなります。
頭皮の地肌のバリア機能が失われていると、汚れや雑菌から肌を守れなくなり、かゆみが発生してしまうのです。
肌のバリア機能とは、肌にある常在菌という菌と自分の汗と脂で皮脂膜という肌を守る膜を形成したもの。その肌を守るべき皮脂膜が、紫外線や、脱脂力の強いシャンプー剤などの使用でバランスが崩れてしまい、上手に形成できなくなってしいます。

バリア機能が失われた頭皮、さらに夏はただでも汗がたまりやすい環境、そこにあらゆる雑菌などが付着することでかゆみが出やすくなるんですね。

また、そのかゆみを放置してしまい、頭皮の環境が益々悪化、最終的にかさぶたができるほどかいてしまうこともあります。
引っ掻いて傷となった部分から、さらに雑菌が侵入し、炎症を起こしたり化膿してしまうケースもあるので要注意です。
最初はたかが小さなかゆみ、かもしれませんが、そこから頭皮の大きなトラブルにつながることが多いと認識しておきましょう。

こうした皮膚トラブルがあるときにカラーやパーマなど薬剤を使った施術をするときは特に注意が必要です。事前に美容師さんに伝えておきましょう。
症状がひどくかさぶたができるような場合は早めに皮膚科で診てもらいましょう。

夏の頭皮と湿疹・ニキビ

夏は皮脂が多量にでるため、自らが出す皮脂で毛穴が根詰まりし、そこに雑菌が付着することで湿疹やニキビができやすくなります。かゆみも出やすいため、さらに範囲が広がることも。こちらもかゆみと同様、早期の対応が必須です。

頭皮と紫外線の影響

紫外線を1番浴びているのが実は頭皮。しばらく外に出たときに頭が熱くなっていてびっくりした…なんてことはありませんか。

頭皮というのは自分で直接見ることができない分、わかりにくいものですが、夏の頭皮はかなり日焼けしており、このケアを怠っていると、秋になってフケがボロボロなんてことになりかねません。
紫外線による日焼け、これは肌を老化させます。日焼け=乾燥と認識し、お肌と同様に日焼けの対策、ケアを行いましょう。

夏の頭皮ケア

このように、暑い日が続くと頭皮のトラブルが起きやすくなります。
そんな時の頭皮ケアで大切なことってなんでしょうか。

日差しの強い夏、特に気を付けたいのは頭皮の日焼けです。
日焼けした頭皮は、汗がでにくくなった秋口に、フケやかゆみをひき起こす要因ともなります。また、頭皮の状態が悪くなることで栄養不足を招くため、抜け毛の原因になることも。

乾燥する冬場もそうですが、日焼けなどで傷んだ頭皮にも、保湿ケアが重要です。

頭皮の紫外線対策


まずは帽子をかぶるなどして、直射日光に長時間頭皮をさらさないようにしましょう。最近では頭皮にも使用できるスプレータイプの日焼け止めが販売されていますので、それらを使用して日焼け対策を行いましょう。
なんでもそうですが、予防が一番楽なんです。

帰宅後は、頭皮が日焼けしていると考えて、たっぷりと保湿をしましょう。
一度頭皮のトラブルが現れると、それを治すのはとても大変ですし、時間もかかるものです。
そもそもの原因を作らないように対策をしておきたいですね。

夏の頭皮、シャンプーで気を付けること

夏場の頭皮はとても汗をかきやすく、皮脂も多くなりますよね。そんな時、シャンプーで気を付けることはあるのでしょうか。

10代~20代の若年層のシャンプーについて

若年層の皮脂はベタつきが多く、水では流れ落ちにくい皮脂のため、しっかりとシャンプーをし、その後にはしっかりと髪を乾かすことが必須です。
こうした状態の頭皮に、保湿メイン、しっとりタイプのシャンプー剤を使用してしまうと、とても相性が悪く、かえってベタつきが進行する恐れもあります。
なるべく天然由来のシャンプー剤を使用し、しっかりと洗い流しましょう。

若年層は皮脂量も多いため、トリートメント類を使用する際は少量を髪の毛だけにつけるように心がけましょう。乾いた頭皮にもですが、特にベタついた頭皮にトリートメントは必要ありません。
またしっかりと乾かさずに寝てしまうと臭いやかゆみの原因にもなるので、しっかりと乾かすようにしましょう。暑い時はドライヤーの温風と冷風を交互に使うなどして乾かすと熱くなりすぎず上手に乾かせます。

30代~更年期の女性の場合


30代以降から、特に更年期を迎えた女性の場合、汗を多量にかきやすく、臭いが気になるという方も多いですが、若年層に比べ、あまりベタベタとした皮脂はでません。
そのため、皮脂をしっかりとるような脱脂力の高いシャンプー剤を使うと逆効果です。

頭皮を含め、皮膚は水分や脂を極端に失うと、脳が水分や脂が不足していると勘違いし、余計に脂を出そうとしてしまいます。
そのため、皮脂が多く出ると感じたら、まずは保湿を行い、脳にきちんと水分や脂が足りていると自覚させる必要があります。
歳と共にタンパク質や、頭皮のコラーゲンも不足するため、夏は特に頭皮に水分を補給できる頭皮用のローションなどを使用すると良いでしょう。

夏の汗とシャンプー

冬は頭皮が乾燥しやすい季節ですが、夏は常に汗や脂が覆っており、乾燥に気づきにくく、トラブルが進行してから気付くのはおおよそ秋…といったケースが多くみられます。
冬は寒さで毛穴が収縮していますが、夏は毛穴が開きっぱなしになっています。そのため、そのまま放置してしまうと酸化した汚れが溜まったままになってしまい、抜け毛の原因となってしまうこともあります。
また、汗やにおいが気になって過度にシャンプーをしてしまい、乾燥の原因になったりします。

夏の汗やかゆみを防ぐシャンプー方法

暑いからと言って冷水をいきなり頭皮にかけるのはNGです。
夏もっとも重要なのは、頭皮のすすぎです。
まず最初に、シャンプー前の頭皮をシャワーでよくすすぎ流します。
この時の温度は人肌ほどのぬるま湯で、ここで頭皮の汗や汚れを丁寧に洗い流し、皮脂などのべたつきがなくなったと感じるまでしっかりとすすぎます。

シャンプー前のすすぎができたら、ここでシャンプーを手のひらにとり、シャンプーを泡立てます。
頭皮にその泡を直接つけるようにしながら頭皮を洗っていきます。
もし洗ってみて頭皮の泡立ちが悪いような部分があったら無理にこすろうとせず、1度最初の泡を洗い流して二度洗いしましょう。
再び、シャンプーを手のひらにとり、泡立ててから、1度目のときに泡立ちが悪かった部分から再度シャンプー剤をつけ、洗っていきましょう。
ここで洗うのはあくまでも頭皮です。

毛先は頭皮でしっかり泡立った泡を使って、泡を髪に置くイメージで洗いましょう。これだけで髪の汚れはきれいに落ちます。髪をこすり合わせたりすると、キューティクルが剥がれたり損傷したりで髪の傷みにつながります。
整髪剤を使っているような場合は、時間を少しおいてから洗い流します。

ここでも重要になってくるのは仕上げのすすぎです。すすぎが足りないと頭皮の臭いやかゆみの原因になります。また、リンスやトリートメントが頭皮についてしまうと同様のトラブルがおこるため、トリートメントは頭皮につけず、毛先の方につけて、最後はぬめりがなくなるまですすぎましょう。

夏の汗でかゆみが出るときのシャンプー方法

すでに頭皮にかゆみがあるときや、紫外線にあったってひりひりするような時は、頭皮をこすってはいけません。
傷ついた頭皮がさらに炎症をおこしたり、そこから化膿したりする恐れがあるためです。優しく、頭皮を刺激しないようにしっかりとすすぎます。
シャンプー剤は刺激が少ないものを選びましょう。

特に夏はスーッとするメントール系のシャンプーが好まれますが、刺激が強いものもあるので、かゆみや炎症がある際は避けたほうが良いでしょう。きずやかゆみがひどい場合は皮膚科に行き、医師の判断を仰ぎましょう。

夏場のシャンプーの回数やシャンプー剤の選び方

シャンプーの回数は夏場でも、やはり1日に1回がよいでしょう。
どうしても気になる人は1回目はシャンプー剤を使い、2回目はお湯洗いにするなどして、シャンプー剤の利用は1回にしてはいかがでしょうか。
過度なシャンプーは頭皮が乾燥し、フケやかゆみの原因となります。
夏は汗をかくため、毎日行いましょう。皮脂が多い方や毛量が多い方は1回のシャンプーで2度洗いにするとよいでしょう。

シャンプー剤は、季節がら、メントール系のものを選ぶ方もいますが、シャンプー剤によっては頭皮を乾燥させてしまったり、脱脂力が強く、さらに皮脂過多となってしまうケースもあるので要注意です。
夏場は、頭皮が日焼けをしている可能性もあり、頭皮がひりひりしたり、かゆみが出ている方はアミノ酸系などの低刺激の優しいシャンプーをなど、頭皮に負担にならないものを選びましょう

夏場の汗対策


巷には汗を止めるサプリなどがありますが、毎回汗疹に悩まされる等の理由がある方に限り、使用すべきかと思います。

暑い夏に汗を欠かない方法というのはほとんどありませんが、首筋を冷やしたり、脇を直接冷やすことで顔から上の汗を早く引かせることができます。特に更年期の方は、汗に悩まされる事も多いとおもいますので、汗をかいた後になるべく早く汗をふき取るなどして、臭いやかゆみの発生に繋がらないよう、心がけてください。臭いが気になるときは汗拭きシートなどを利用すると効果的です。

汗で髪のうねりが出やすい場合の対処法

汗をかくと、髪が湿気を吸って膨張したり、うねり、クセが出やすくて悩んでいる方も多いですよね。

汗や湿気でクセやうねりが出やすい方は、縮毛矯正などする方もみえますが、やはり、髪の傷みが気になるものですよね。
そういった方には逆に癖を生かすパーマスタイルにチェンジすることもオススメです。汗をかいてクセやうねりが出るのは仕方のないことなので、汗をかいても気にならないスタイルに変えるということです。
パーマスタイルにすると単調になりがちな一つ結びのスタイルもこなれた感じになります。
また、くるりんぱなど最近流行りのアレンジもトライしやすくなりますよ。

長い髪を下ろしているスタイルだと首筋にまとまりついたり、髪の毛先が肌に触れることで汗疹やかゆみの原因にもなりがちです。
夏はやはりアップスタイルにして、涼しげに過ごすのが◯。
いつも同じところで結んでいると、その場所が蒸れやすくなるので、たまには場所を変えると良いですね。

また、髪の毛も日焼けすると水分が抜けてパサパサになってしまいます。髪専用の日焼け止めもあるので、しっかり髪もUV対策しておきましょう。
また夏に使う整髪料としてはワックスより、ムースやジェルタイプがオススメ。水分が蒸発しにくく、スタイルがキープしやすくなります。

最後に

夏の暑い日差し、年々強くなってきているように感じますが、頭皮や髪にとっても過酷な季節です。
臭いやかゆみなどが気になるようだと、頭皮のバリア機能がバランスを崩しているかもしれません。

夏に頭皮が汗をかくのは仕方がないことですが、そういった中でも頭皮が日焼けしないように、頭皮が乾燥しないように、頭皮の洗いすぎにも気を付けながら、少しでも良い状態をキープしたいですね。

特に間違えやすいのが、夏場の頭皮の汗や不快感を拭おうと、ゴシゴシ何度もシャンプーしてしまうといったケア。
これは頭皮にとって良いことはひとつもありませんので、気を付けましょう。

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