白髪は遺伝?原因は?悩ましいアレはこうしてできている!

白髪
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白髪ってなんで生えてくるの?原因は何?

白髪は染めても染めても生えてきて、ただでもボリュームダウンしてきた髪の毛のダメージにもなるし。なんとかならないの?なんてお悩みではありませんか?

白髪が生えてくる原因、これは少々難しい話になりますが、白髪と付き合って行く上では知っておいて損はありません。

それを知ったうえで対策としてできることはあるのか?
また、白髪染めにするか、ヘアカラーにするか、ヘアマニキュアはどうなの?といった内容についても、合わせてご紹介します。

白髪が生えるメカニズム

髪の毛の毛穴の奥深くにある毛乳頭というのがあります。
この毛乳頭が髪の毛になるための栄養素を運んできて、その栄養素を細胞分裂させて髪を成長させるのが毛母細胞です。

この髪の発育のために重要な役割を果たす毛母細胞には、毛母メラノサイトと呼ばれる毛色素細胞があり、その働きで黒い毛髪が生えてきています。

この毛母メラノサイトの機能が低下したり、細胞自体が減少してくることで、徐々に白髪に変化していきます。
毛母メラノサイトは、加齢でも減少、機能が低下してくるもの。
老化現象のひとつとも言えます。

白髪は抜いたとしても、その毛穴からはまた同じように白髪が生えてきます。だから、白髪を抜いても意味はないんですね。毛穴の組織を傷つけてしまうだけです。

毛母メラノサイトの機能低下ってどういうこと?

毛母メラノサイトという細胞の中には、チロシンというアミノ酸が存在します。このチロシンは、チロシナーゼという酵素により、幾種類かの成分にかたちを変え、最終的にユウメラニンという色素を含んだメラニン顆粒になります。

このメラニン顆粒が含むユウメラニンの量によって、髪の色が決まってきます。
このユウメラニンの含有量というのは、人種によって違います。少なければ金髪、多ければ黒髪、その他赤毛などになります。同じ人種でも、髪の色は若干違うことがありますが、これもユウメラニンの量の差なんです。

この毛母メラノサイトは普通毛の生え変わりとともに、再生されるのですが、段々に再生される数が減ったり働かなくなってしまうことで、白髪が増えてきます。
毛母メラノサイトがなぜ働かなくなってしまうのかというところは、いま現在、科学的にも全容解明には至っていません。

いずれにしろ、毛母メラノサイトにも寿命があり、これは遺伝的な要素もあり、寿命が早く訪れる人もいれば、遅い人もいます。
また、体調不良、貧血、栄養不足等に陥ったりすることで、毛母メッらのサイトが後退することも考えられます。

他の要素としては、老化の原因とも言われている活性酸素が影響している可能性があるとも言われています。
ストレスや紫外線、喫煙や飲酒などにより、活性酸素が必要以上に増えることで、体内の細胞を攻撃して、細胞を老化させてしまうのです。

こうした様々な要因で毛母メラノサイトの機能が低下すると考えられており、これが進むと白髪も増えていきます。

白髪を作らない、食事でできる対策は?

まだ科学的に全容解明されていない白髪の原因。
では、こうした白髪の対策として、現時点で食事などで気を付けることはあるのでしょうか?

ここでは、先程の解説で登場した毛母メラノサイトの「チロシン」と、チロシンからメラニンを作り出すために必要な「チロシナーゼ」という酵素に注目してみましょう。
この「チロシン」を増やし、酵素「チロシナーゼ」が活性化すれば、毛母メラノサイトが色素を作り出す助けになると考えられます。

チロシンを含む食材は卵、豆腐、チーズ、アジなどがあります。

また、体内でチロシンを合成するのに必要なのが、必須アミノ酸のフェニルアラニン。この必須アミノ酸は体内で生成されないので、食品から摂取する必要があります。
フェニルアラニンが多く含まれる食品として、魚や肉、レバー、大豆食品、アーモンド、ごまなどが知られていますが、バランスの良い食事を心がけていれば、いろいろな食品に含まれているので、まず心配することはありません。

チロシナーゼを活性化させるには、銅イオンが効果的とのこと。
銅を豊富に含む食材としては、牡蠣、レバー、エビ、ココアなどが上げられます。

今ある白髪が黒くなることがありませんが、こうした食材を意識することで、白髪をなるべく増やさないような努力もしていきたいですね。

白髪には睡眠不足も影響する?

美容のために、夜10時から夜中の2時の間の睡眠はゴールデンタイム、なんてよく言いますよね。
これは、頭皮や髪の毛にとっても大事です。

毛髪サイクルは頭皮の環境が良くないと乱れてきます。
睡眠が十分に取れていないと、自律神経の乱れにつながり、悪影響を及ぼします。

早めの睡眠、質の良い睡眠を心掛けることも、頭皮の健康をバックアップする大きな要素になります。

また、良い眠りにつくために、日中のお散歩など、有酸素運動も有効です。血流や循環を良くして、ストレス発散、そしてバランスの良い食事で健康な毎日を過ごすようになれば、頭皮や髪の毛にもいいことがあるはずです。

白髪染めとヘアカラー、ヘアマニキュアはどう違う?

日々の食事や生活習慣も大切ですが、一度白髪になった髪の毛を今すぐなんとかしたい、という場合、現在では染めるしかありませんよね。
白髪染めと、ヘアカラー、そしてヘアマニキュアなどがありますが、この違い、あなたはご存知でしょうか?

ここではこの3つの違いについて解説していきましょう。

ヘアカラー

アルカリ剤で、髪をアルカリ性にしてキューティクルを開きます。
キューティクルが開いた状態で、髪の内部にあるコルテックスの内側のメラニンをブリーチ剤で脱色して、色を入れていきます。
これは黒髪を染めるための行程になるので、白髪はうまく染まりません。

白髪染め

白髪は黒髪のように脱色の必要がないので、ヘアカラーのようなブリーチ剤は必要ないのですが、残っている黒髪と馴染むように染めるためには、やはりいくらかのブリーチ剤が必要です。
また、白髪もしっかり着色するように、染料が濃いめに作られていて、着色の作用が強いのが特長です。

ヘアマニキュア

白髪用のヘアマニキュアもありますが、こちらはアルカリ剤を使っておらず、髪の毛の表面をコーティングすることで色を付けています。
ヘアカラーや白髪染めが医薬部外品であるのに対して、ヘアマニキュアは化粧品と分類されています。

表面にコートしているだけなので、シャンプーなどでも色が落ちやすく、髪の色を明るくするなどの効果はありません。ですが、髪の毛には優しく、ダメージも少なくて済むというメリットがあります。

今すぐに白髪をなんとかしたいという場合、こうした選択肢があるので、メリットやデメリットをしっかりと検討し、あなたの髪の毛や頭皮の状態を考えてチョイスするといいですね。

これら薬剤を使った際に、顔中に赤い湿疹などが出ることもあります。この時は、すぐに使用を中止して皮膚科を受診しましょう。
薬剤に対するアレルギー反応なども考えられますので注意が必要です。

まとめ

髪の毛が黒く生えているのって、頭皮の中でいろいろな栄養素たちが働いて出ている結果、なんですよね。

毛母メラノサイトが働いて、チロシンとチロシナーゼがメラニンを作り出し、それがうまく届くと黒い髪になる。
この繊細な行程が日々自分の頭皮で繰り広げられているなんて、ちょっと驚きではありませんか?

こうした繊細な作業を後押しするためにも、自分の健康を整えることって、改めて大切だと感じませんか。
食事面ではバランスを考え、適度に身体を動かし、そして質の良い眠りで体全体を整え、ストレスを溜めない。当たりまえなようですが、こうして心身共に健康であることが1番の薬になりそうですね。